はじめに:科目名だけでは、勉強量を判断できない
電験三種を始めようとして、理論・電力・機械・法規の違いが分からず止まっていませんか。
結論から言えば、4科目は扱う対象が異なります。試験時間も、理論・電力・機械は各90分、法規は65分です。(一般財団法人 電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験の概要」)
この記事では、公式の試験範囲、問題数、時間を比較します。参考書のランキングや合格しやすい順は扱いません。
この記事を書いた人
元電気工事士・電気施工管理/建設業界に携わるキャリアアドバイザー
制度の事実と学習上の見方を分けて整理します。本メディアは求人紹介・職業紹介を行いません。
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4科目の問題数と試験時間

電験三種は、各科目とも5つの選択肢から1つを選ぶ方式です。(電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験の概要」)
| 科目 | A問題 | B問題 | 試験時間 |
|---|---|---|---|
| 理論 | 14問 | 3問 | 90分 |
| 電力 | 14問 | 3問 | 90分 |
| 機械 | 14問 | 3問 | 90分 |
| 法規 | 10問 | 3問 | 65分 |
B問題は1問の中に小問が2つあります。理論と機械には、選択して解く問題が含まれます。(電気技術者試験センター「令和8年度上期 受験案内」)
合格基準は各科目60点が原則です。問題の難易度により基準が調整される場合があります。(電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験の概要」)
理論:電気現象と計測の土台を扱う
理論の範囲は、電気理論、電子理論、電気計測、電子計測です。(電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験の概要」)
直流・交流回路、電磁気、半導体、測定などが対象になります。計算問題が多いかどうかだけで捉えるより、「他科目の計算を支える基礎」と見たほうが学習順を決めやすくなります。
これは学習上の見方であり、理論を必ず最初に合格しなければならないという制度ではありません。
電力:発電所から需要設備までの流れを扱う
電力の範囲は、発電所・蓄電所の設計と運転、変電所の設計と運転、送配電線路の設計と運用、電気材料です。送配電には屋内配線も含まれます。(電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験の概要」)
発電方式だけでなく、変電、送電、配電、設備損失など、電気を作って届ける過程がつながっています。
現場経験がある人でも、担当設備の知識だけで試験範囲全体を覆えるとは限りません。公式範囲と自分の経験を照合してください。
機械:機器・制御・情報まで範囲が広い
機械の範囲には、電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクスが含まれます。(電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験の概要」)
電力システムに関する情報伝送・処理も試験範囲です。(電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験の概要」)
「機械」という名前から回転機だけを想定すると、学習範囲を狭く見積もります。最初に公式範囲を一覧化し、未学習分野を可視化するのが安全です。
法規:条文だけでなく電気施設管理も扱う
法規の範囲は、電気関係法規と電気施設管理です。法規は保安に関するものに限られます。(電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験の概要」)
法令の用語を覚えるだけでなく、設備管理に関する計算も範囲に入ります。試験時間は4科目中もっとも短い65分です。
法令は改正されます。古い教材だけに頼らず、受験する期の受験案内と現行法令を確認してください。
電卓は使えるが、機能に制限がある
四則演算と平方根の計算ができる電卓は使用できます。数式記憶、関数、印刷などの機能がある電卓は使用できません。(電気技術者試験センター「令和8年度上期 受験案内」)
会場で電卓の貸出しはありません。音が出る電卓も使用できません。
本番で初めて使うのではなく、普段の問題演習から同じ電卓を使い、キー操作まで含めて時間を測るのが現実的です。
4科目を比べるときの確認表
学習順は一律に決めず、次の4点で比べます。
- 公式範囲のうち、すでに理解している領域
- 計算・暗記・法令確認のどこで時間がかかるか
- 90分または65分で解く練習ができているか
- 一度に4科目を受けるか、科目合格制度を使うか
科目合格を利用するときは、免除が自動ではない点に注意が必要です。申込み時の手続は、電気技術者試験センターの受験案内で確認してください。
参考資料:科目範囲を確認する公式ページ
最後に:範囲表を起点に、時間まで含めて計画する

理論は電気・電子の基礎、電力は発変電と送配電、機械は機器・制御・情報、法規は保安法令と施設管理を扱います。
同じ90分でも、科目ごとに扱う対象と必要な処理が違います。過去問を解くときは得点だけでなく、問題ごとの所要時間と未学習分野を記録すると、次の学習範囲を決めやすくなります。
資格試験の範囲は、受験する期の公式案内を基準に確認してください。
科目名の印象や合格率のうわさだけで順番を決めず、電気技術者試験センターの試験概要と受験する期の案内を開き、自分の未学習範囲を一つずつ確認してください。


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